腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアの症状

腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板が突出して脊髄や神経根を圧迫することにより発生します。主な症状には、腰痛や下肢の痛み、しびれ、筋力低下があります。痛みは特に腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足にかけて広がり、片側に集中することが多いです。動作をすると痛みが増し、座ったり前かがみになったりすると悪化することがあります。重症の場合、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みや、歩行困難、感覚異常が見られることがあります。また、長時間の座位や立位で痛みが増し、夜間に痛みが悪化することもあります。

検査と治療法

腰椎椎間板ヘルニアの診断には、問診と身体診察が行われ、症状の具体的な部位や程度を確認します。治療法としては、まず保存的治療が試みられます。痛みを軽減するための薬物療法、腰部を安静に保つためのサポートベルトの使用、理学療法が一般的です。理学療法では、特定のストレッチや筋力強化のエクササイズが処方され、姿勢の改善や筋肉の緊張を和らげることが目指されます。痛みが強い場合には、ブロック注射なども検討されます。