投球障害肩

投球障害肩（野球肩）の症状

投球障害肩(とうきゅうしょうがいかた)は、野球の投球動作によって引き起こされる肩の障害です。主な症状には、肩の痛みや不快感、特に投球時に痛みが増すことがあります。肩の前面や側面に痛みが集中し、痛みが腕全体に放散することもあります。投球後に肩がだるく感じたり、力が入らないことがあり、肩の可動域が制限されることもあります。重症の場合、肩の筋力低下や投球速度の低下が見られ、投球動作の効率が悪くなることがあります。痛みや不安定感が持続すると、長期的には投球動作のパフォーマンスが低下し、スポーツ活動に支障をきたすことがあります。

検査と治療法

投球障害肩の診断には、問診と身体診察が行われ、投球動作や痛みの具体的な状況を確認します。治療法としては、まずは保存的治療が試みられます。肩の痛みを軽減するための薬物療法やアイシング、肩の安静を保つための休養が一般的です。理学療法では、肩周囲の筋力強化や柔軟性向上を目的としたエクササイズが処方されます。投球フォームの見直しや、負担を軽減するための技術指導も重要です。