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ひざ

膝前十字靭帯損傷

膝前十字靭帯損傷の症状

膝前十字靭帯(ACL)損傷(ひざぜんじゅうじじんたいそんしょう)は、膝関節の安定性を保つ重要な靭帯が断裂または部分的に損傷することで発生します。主な症状には、膝の激しい痛み、腫れ、関節の不安定感があります。特に損傷直後には、膝が抜けるような感覚や、ポップ音を感じることがあります。損傷後すぐに膝が腫れ始め、関節内出血(関節血腫)が起こることが多いです。膝を動かすと痛みが増し、完全に伸ばしたり曲げたりすることが難しくなります。さらに、スポーツ活動中や急な方向転換を伴う動作で膝が不安定になることが多く、歩行時にも膝の不安定感を感じることがあります。長期間放置すると、慢性的な不安定感や二次的な関節損傷を引き起こすことがあります。

検査と治療法

膝前十字靭帯損傷の診断には、問診と身体診察が行われ、損傷の具体的な部位や程度を確認します。膝の安定性を評価するための特定の徒手検査(ラックマンテスト、前方引き出しテストなど)が行われます。治療法としては、まずは保存的治療が試みられます。急性期には、安静、アイシング、圧迫、挙上(RICE療法)が基本となります。痛みを軽減するための薬物療法や、膝の安静を保つためのサポーターの使用が一般的です。理学療法では、膝周囲の筋力強化と柔軟性の向上を目的としたエクササイズが処方されます。これにより、関節の安定性を改善し、再発を防止することを目指します。

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