胸郭出口症候群

胸郭出口症候群の症状

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)は、首から肩にかけての神経や血管が圧迫されることによって引き起こされる状態です。主な症状には、首や肩、腕、手にかけての痛みやしびれ、筋力低下があります。特に、腕を上げたときや長時間の同じ姿勢をとったときに症状が悪化することが多いです。手や指に冷感を感じることや、腕全体に重だるい感覚が広がることもあります。さらに、手指の色が変わることや、手の動きがぎこちなくなることもあります。重症の場合、握力低下や物を持つ際に力が入らないことがあり、日常生活に支障をきたすことがあります。また、頭痛や首の動きに制限を感じることもあります。これらの症状は、デスクワークや運動などの特定の動作によって悪化することがあり、早期の診断と治療が重要です。

検査と治療法

胸郭出口症候群の診断には、問診と身体診察が行われ、症状の詳細を確認します。特定の動作や姿勢によって症状が誘発されるかを確認するためのテストも行われます。治療法としては、保存的治療が中心となります。痛みを軽減し、神経や血管の圧迫を解消するための理学療法が一般的です。特定のストレッチや筋力強化のエクササイズが有効です。また、姿勢改善や負荷の軽減が図られます。痛みを和らげるための薬物療法も行うことがあります。